2019.06.08
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居抜き物件で飲食店を始めようとする飲食店経営者が増えています。
上昇気流でも、創業以来150店舗以上の物件のレイアウト、デザイン設計を手がけてきました。
その中で居抜き物件を有効活用したケースは100店ほどでしょうか。
ただ、我々プロの目から見ると居抜き物件の3割くらいしか良いレイアウトの物件はないのです。
残り7割のうち、4割はちょっと改装すれば大丈夫な物件ですが、残りの3割は大幅に手を入れなければいけない物件です。
居抜き物件はたしかに安く早く開業まで行けるケースが多いですが、厨房区画やカウンターの位置などを変更しなければいけない物件は要注意です。
また、飲食店オーナーの方はデザイナーと話し合ってレイアウトを決めていくことになりますが、特に料理人の方の要望を聞きすぎたお店は厨房が広すぎて席数が確保できていなかったり、その逆であったりと、客席と厨房のバランスがあまり良くない物件も数多く見受けられます。
やりたい業態と居抜き物件のデザインやレイアウトが合っているかの見極めを間違えると、コストも時間も余計にかかってしまう場合もあるのです。
上昇気流では、お店は働いている人が輝ける場所であるべきだと考えています。
スタッフが働きやすく活き活きと輝ける場所。そしてスタッフにスポットライトが当たるようなお店が理想的です。
つまり、人間味があって、使い勝手の良いお店です。
居抜き物件はコストを抑えて店舗を出すことが可能ですが、そのような形になっていない店舗も多々あるのです。
フランス語の「restaurant」は、ラテン語で良好な状態にすることを意味する「instauro」、再度、良い状態にする、回復する意味する「restauro」に由来するそうです。
「癒やす・回復させる」という意味から、「回復させる場所」を意味する「restaurant」という言葉が生まれたのがレストランの言葉の由来と言われています。
癒やされたり、リセットしたり、回復したりできる場所。
居抜き物件を活用し、いろいろな人が癒やされる「restaurant」を作るために、上昇気流は店舗デザインに取り組んでいます。
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